
新年を迎えたら、まず初詣に行く・・・という方が多いのではないでしょうか?
初詣はどこに行くか決めていますか?
中には、次のようなお悩みをお持ちの方がいるかも知れませんね。
- 初詣はどこの神社に行けばいいの?
- 有名な神社の方がいいのかな?
- 初詣に行く神社の選び方ってあるの?
- 2ヶ所以上の神社に行っても大丈夫?
- 初詣のマナーってあるの?
- 罰(ばち)が当たることってある?
そこで、このページではこういったお悩みを解決するために、初詣の神社はどこに行けばいいのか、神社の選び方などについて解説しています。
- 初詣の基本は氏神様
- 氏神様がどこかわからない時の調べ方
- 崇敬する神社や目的に合った神社に行くのもOK
- 複数の神社に参拝しても大丈夫
- 参拝のマナー
では、ひとつずつ詳しく解説していきますね。
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目次
初詣はどこに行くべき?
日本各地に多くの神社があり、その総数は約88,000社にもなるそうです。
これだけたくさんの神社があると、初詣にどこに行けばいいのか迷ってしまいますよね。
神社の種類
日本各地の神社をざっくり分けると、次の3種類になります。
- 伊勢神宮
- 氏神様
- 崇敬神社
伊勢神宮
伊勢神宮、正式名称は神宮(じんぐう)は、天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祀る神社で、日本国民の総氏神といった存在です。
皇室の祖神でもあり、神社の中でも別格です。
氏神(うじがみ)様
氏神様は「氏神神社」とも言います。
自分が住んでいる地域を守る神様で、私たちともっとも身近な存在の神社だと言えます。
崇敬(すうけい)神社
崇敬神社という神社があるわけではなく、自分が信仰する神社のことです。
例えば経営者や自営業者の方は、商売繁盛の神様を崇敬して毎年お参りに行っている・・・といったことがあります。
初詣の基本は氏神(うじがみ)様
初詣に行くべき神社の基本は「氏神様」です。
自分が住んでいるところをお守りくださる神様ですので、無事に新年を迎えられたことの感謝や新しい1年が良い年になるようにお祈りするといいでしょう。
氏神神社がわからない場合の調べ方
氏神神社がわからない場合は、次の方法で調べることができます。
- 都道府県の神社庁に問い合わせる
- 近くの神社に問い合わせる
- 家の近くに古くから住んでいる人に聞く
家に一番近い神社が氏神様とは限らないようです。
また、最近では社務所がない神社や神主さんが常駐していない神社もあるので、一度神社庁に聞いてみるといいでしょう。
氏神様に初詣に行かなくても罰(バチ)は当たらない?
氏神様に初詣に行かない場合や、行けない場合でも、特に神罰が下るということはありません。
神様はそんな狭いお気持ちの方ではないので、大丈夫です。
ただ、毎日生活している土地をお守りくださっている神様なので、できれば年のはじめには初詣に行くといいですね。
伊勢神宮に初詣に行かなくてもいいの?
伊勢神宮は皇室の祖神であり、神社の中でも別格の存在です。
初詣に伊勢神宮に参拝する方もおられますが、「絶対に行かなければいけない」というものではありません。
氏神様にお参りして、感謝の気持ちをお伝えすれば大丈夫です。
また、多くの神社で「天照大御神」のお札を扱っています。
氏神様のお札と合わせていただいて帰って、自宅でお祀りするのもいい方法です。
もちろん伊勢神宮に参拝できる方は初詣に行かれるといいですし、他の季節に参拝してもいいでしょう。
崇敬神社とは
崇敬(すうけい)神社とは、自分が信仰する神社のことです。
自営業や会社経営をしている方などは「商売繁盛」のご利益がある神社に初詣に行かれます。
例えば
- 伏見稲荷大社(京都府)
- 神田明神(東京都)
- 御金(みかね)神社(京都府)
- 今宮戎神社(大阪府)
などが有名です。
他にも学業の神様としては、次の神社があります。
- 北野天満宮(京都府)
- 湯島天神(東京都)
- 亀戸天神社(東京都)
- 太宰府天満宮(福岡県)
- 防府天満宮(山口県)
縁結び(恋愛成就)の神社
- 出雲大社(島根県)
- 野宮神社(京都府)
- 東京大神宮(東京都)
- 九頭竜神社(神奈川県)
他にも各地にさまざまな神社があります。
毎年同じ神社に参拝しても構いませんし、毎年違う神社に初詣に行っても構いません。
例えば
「今年は受験だから、学問の神様を祀る○○神社に行こう」
「大学に合格したから、今年はステキな恋をしたい。恋愛成就のご利益がある△△神社にお参りしよう」
などと変えてもいいわけです。
観光を兼ねて有名な神社に初詣に行くのでも構いません。
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初詣は複数の神社に行ってもいいの?
ここまででご説明してきたように、神社には種類があります。
初詣に行く場合は、基本は氏神様です。
そして、次に崇敬する神社や自分の目的に合わせた神社に参拝するといいでしょう。
複数の神社に行くのも問題はありません。
初詣に行く神社の選び方
氏神様以外で、どこに行けばいいか迷った時は、次の方法がおすすめです。
その年の恵方にある神社に行く
恵方(えほう)とはその年の吉方位のことで、新年の神様(年神様)がいる方角とされています。
ちなみに
- 2024年(令和6年)の恵方は「東北東」のやや東の方角
- 2025年(令和7年)の恵方は「西南西」のやや西の方角
です。
自分がいるところから見て、この方角にある神社に初詣に行くのもおすすめです。
自分の目的に合った神社に行く
神社にお祀りされている神様(ご祭神)はさまざまで、それぞれに得意分野があります。
北野天満宮や太宰府天満宮に代表される天満宮や天神様は、学問の神様である菅原道真公をご祭神としてお祀りしています。
ご利益は学業だけではないのですが、学者としてすぐれた功績を残したことから特に学生や受験生に人気があります。
天満宮や天神様は各地にあるので、近くにないか探してみるといいですね。
また、商売をする人には商売繁盛の神様、芸能で成功したいという人には芸能の神様など、それぞれの目的に合った神社にお参りするといいでしょう。
自分と相性にいい神社を見つける
「○○のご利益がある」と有名な神社もありますが、自分が参拝してみて
「なんとなく居心地がいいな」
「この神社、好きだな」
と思える神社を見つけるのもいい方法です。
氏神様や自分に合う神社は、初詣に限らず普段から参拝するといいですよ。
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初詣の参拝のマナー
初詣に限らず、神社を参拝する時のマナーをご紹介します。
1.鳥居の前で一礼(おじぎ)をする
2.手水舎(てみずや、ちょうずや)で手と口を清める
最近は新型コロナウイルス感染対策のために手水舎に水を流していない神社が増えています。
その場合は手を清める格好をしてお参りするといいでしょう。
3.本殿に向かう
この時、参道の真ん中を通るのは避けましょう。
真ん中は神様の通り道と言われているので、参拝者は左右どちらかの端を歩きます。
初詣客が多い神社では一方通行にして「参拝客は右側(または左側)を通ってください」と呼びかけているところがあります。
その場合は指示に従いましょう。
4.お賽銭(さいせん)を静かに入れる
5.二礼二拍手一礼(にれいにはくしゅいちれい)をしてから手を合わせて祈願する
これは二度おじぎをしてから二回ポンポンと手をたたき、もう一度おじぎをするというものです。
なお、出雲大社では「二拝四拍手一礼」となっています。
他にも地方や神社によって多少の違いがあるかも知れませんが、基本は「二礼二拍手一礼」です。
おみくじは最後に
初詣に行って、まっさきにおみくじを引きたいという人がいるかも知れませんね。
しかし、まずは神様にご挨拶するのが大切です。
参拝を済ませてから、おみくじを引いたり、絵馬を書いたり、お守りやお札を買ったりしましょう。
また、お正月は屋台が出てにぎわっている神社が多いですが、買ったり食べたりするのも参拝を済ませてからです。
神様にお正月のご挨拶をしてから、ゆっくり屋台を見てまわるようにしましょう。
まとめ
初詣は無事に新年を迎えたことを神様に感謝し、新しい年が良い一年になるように祈りを捧げることです。
初詣にどこに行けばいいか迷った時は、まずは地元を守ってくださる「氏神様」にお参りしましょう。
氏神様がわからない場合は、都道府県の神社庁で聞けば教えてくれます。
氏神様以外には、次の神社に行くのがおすすめです。
- 自分が崇敬する神社
- 自分の目的に合う神社
- 自分と相性が合う神社
なお、「受験生だから絶対に天満宮に行かなければいけない」といったルールはないので、ご安心ください。
大切なのは、新年を迎えられたことを感謝する気持ちです。
それを忘れることなく、初詣に行ってみてくださいね。
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