わらじを履いているお地蔵様(幸福地蔵)として有名な京都・鈴虫寺は、お願いをした人のところまで歩いて行って、ひとつだけ願いを叶えてくれると言われています。
どこへでも出かけるためにわらじを履いているのだとか。
鈴虫寺はその評判を聞きつけて、恋愛、金運、子宝、結婚、商売繁盛などさまざまなお願いを胸に秘めた人が多く参拝されています。
ヒット祈願をする歌手や芸能人もよくお参りされているそうです。
鈴虫寺でのお願い方法には、コツがあります。
このページでは、鈴虫寺の幸福地蔵様のお参りの方法やお礼参りの方法などをくわしくご説明します。
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鈴虫寺の参拝方法
鈴虫寺として親しまれていますが、正式名称は「華厳寺(けごんじ)」という臨済宗のお寺です。
本来なら夏から秋にしか鳴かない鈴虫を空調や温度管理、生育管理などをして一年中鈴虫の鳴き声が聞けることから「鈴虫寺」と呼ばれるようになりました。
年中鈴虫の鳴き声が聞けることでも有名なのですが、もっと有名なのは「わらじを履いたお地蔵様」です。
わらじを履いているのは、祈願した人のところまで歩いて行って願いを叶えるためだとか。
しかも、叶う願いはひとつだけと言われています。
鈴虫寺の参拝順序
参拝は次の順序で行います。
- 寺の受け付けで拝観料の500円を納める
- 寺の中で僧侶のお説法を聞く(約30分間)
- 説法の終わりに祈願の方法やお守りの持ち方の説明がある
- 説法が終わると順番にお守りやお札をいただく
- 庭園を見学する
- 寺の入り口にある幸福地蔵様にお願い事をする
これを見てわかる通り、鈴虫寺では一般の寺院のように受け付けでお守りを授与してもらうことはできず、必ずお説法を聞いてからになります。
鈴虫寺のお守りは1種類だけ
一般の寺院や神社では「家内安全」や「恋愛成就」「学業向上」「金運」などさまざまなお守りが置いてありますが、鈴虫寺では1種類だけです。
こちらの黄色い「幸福守り」だけです。
これは個人のお願いを叶えてもらうために持ち歩きます。
家内安全はお守りではなくお札が授与されるので、お説法が終わってからいただきます。
なお、お守りはひとつ300円です。授与されたお守りは財布の中や手帳の中など、常に持ち歩けるようにします。
願い事はひとつだけですし、お守りも一人にひとつですが、参拝できない人の分もいただいて帰れます。
お守りをいただく際に、「3つください」などと数を伝えて、その分のお金をお納めします。
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鈴虫寺で願いを叶えるお願いの方法
お説法の中でも説明がありますが、寺の入り口にある幸福地蔵様の前で、黄色い幸福お守りを両手にはさみます。
そして、上の方、「幸福」の幸の字が見えるように少し出して手を合わせます。
- 幸福地蔵様の前に立つ
- いただいたお守りを両手にはさむ
- お守りの幸福の「幸」の字が見えるようにして手を合わせる
- 小声で自分の住所と氏名、年齢を伝える
- 願い事を伝える
なお、幸福地蔵様への参拝は多くの方が希望されています。
時には列ができて、順番待ちになることもあります。
一人で長い時間粘らないように、譲り合うようにしましょう。
また、住所や氏名、お願い事などは小さな声でブツブツと伝えればOKです。
お願いのポイントは「住所を伝えること」です。
わらじを履いた幸福地蔵様が迷わずに来ていただくためにも、番地やマンション・アパートの部屋番号まで正確に伝えましょう。
鈴虫寺の僧侶の説法でもそのように説明されています。ここが重要なポイントです。
家族や知人のお願いをすることも可能
家族や知り合いの分のお願いをすることも可能です。
その場合はその人の住所と氏名、年齢と願い事を伝えておきましょう。
その後、お守りをその人に渡してあげれば大丈夫です。
鈴虫寺へのお礼参りも忘れずに
鈴虫寺に限ったことではありませんが、どこの神社や寺院でも祈願していたことが叶ったら、必ずお礼参りに行くようにしましょう。
鈴虫寺では幸福地蔵様の前で次のようにお礼を伝えて、お守りを受け付けの「返納箱」に入れてお返しします。
そして、幸福地蔵様の前に立って手を合わせ
「〇〇県〇〇市△△町1丁目2番地3の□□□□(自分の氏名)です。このたびは幸福地蔵様のおかげで〇〇の願いが叶いました。どうもありがとうございました」
と心を込めてお参りしましょう。
次のお願い事がある場合は、また中に入ってお説法を聞いてからお守りをいただきます。
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鈴虫寺のお守りを郵送してもらう方法
基本的にお守りは参拝していただくものなので、鈴虫寺でもお守りの郵送は断っていたそうです。
しかし、遠方で参拝できない方や身体が悪い方などから郵送してほしいという依頼が多いため、先払いでお金を郵便小為替で送れば送付してもらえます。
鈴虫寺のお守りを送ってもらう方法
お守りを郵送してもらう場合は、お守りひとつにつき500円が必要です。現金ではなく郵便局でその金額分の小為替を購入して封筒に入れます。
家内安全のお札(ふだ)は送料込みで2200円です。
封筒の中には、次のものを入れておきましょう。(なお、ここではお願い事は書かないでくださいね。お願い事はお守りが届いてから心の中で念じます。)
・送ってもらう住所・氏名・必要なお守りの数を書いた紙
・小為替
【送り先】
〒615-8294
京都府京都市西京区松室地家町31
鈴虫寺
(または華厳寺)
お礼参りができない場合
郵送してもらった場合でも、本来ならばお礼参りに行くべきなのですが、どうしても無理な場合は郵送で送付すれば受け付けてもらえるそうです。
その場合も住所と氏名はきちんと書いておきましょう。
鈴虫寺へのアクセスや待ち時間、混雑状況に関してはこちらでご紹介しています
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>>京都・鈴虫寺へのアクセス・混雑を避ける方法・空いている時間帯
鈴虫寺のお参りの方法とお守りの持ち方、お守りの返却方法~まとめ
鈴虫寺にはわらじを履いた「幸福地蔵」がおられて、願いをひとつだけ叶えてくれると言われています。
お願いをするには幸福地蔵様の前でお守りを両手にはさんで住所と氏名、年齢、お願い事を伝えます。このお守りをいただくには、僧侶の説法を聞く必要があります。
そのため、時には順番待ちになることもあります。
祈願をした後はお守りを財布やバッグなどに入れて、常に持ち歩くようにしましょう。
そして、願いが叶った後はお礼参りとして返納に行きます。次のお願い事があれば、また説法を聞いてからお守りをいただくといいでしょう。
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