奈良県にある信貴山 朝護孫子寺は虎にゆかりがある寺院で、大きな虎の像もあります。
初詣をはじめ、おりおりの参拝にぜひ行ってみてはいかがでしょうか。
このページでは信貴山 朝護孫子寺の見どころや拝観について詳しくご紹介します。
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信貴山 朝護孫子寺とは
信貴山 朝護孫子寺は「しぎさん ちょうごそんしじ」と読みます。
このお寺は聖徳太子にゆかりがあり、さらに醍醐天皇とも深いつながりがあります。
信貴山 朝護孫子寺と聖徳太子
1400年ほど前のこと、聖徳太子が物部守屋を倒す際に、信貴山で必勝祈願をしたところ、毘沙門天が現れて太子に秘法を授けたと言われています。
その秘法を元に物部を討伐したところ、聖徳太子は勝利しました。その後、太子はこの土地に寺院を建てて「信じるにあたいする貴い山」として「信貴山」と命名したそうです。
境内には聖徳太子の像があります。若くりりしいお姿は必見です。
また、毘沙門天が現れて太子に秘法を授けた時刻が寅の日、寅の刻だったことから寅にゆかりが深い寺院となりました。
信貴山 朝護孫子寺と醍醐天皇
醍醐天皇が重い病気になった時に命蓮上人(みょうれんしょうにん)が病気快癒を祈願したところ、醍醐天皇が全快したことから、「朝護孫子寺」と呼び信仰を深めたと言われています。
なお、この寺院は他にも楠木正成をはじめ、筒井順昭、武田信玄、松永久秀など多くの武将が信仰をしています。武運長久などのご利益があるとされるゆえんでしょう。
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朝護孫子寺の見どころ
朝護孫子寺には多くの見どころがあります。
- 世界一大きな寅の像
- 願いが叶う「融通祈願」で幸運を手に入れる成福院
- 四国八十八札所霊場お砂踏
- 入試・合格祈願のご利益が高い虚空蔵堂
- 戒壇巡り
- 本堂に祀られる毘沙門天
- 境内のあちこちに寅の像
世界一大きな寅の像
バス停や駐車場から境内に入ると、大きな寅の像があります。
正式名称は「世界一福寅」と言い、撮影ポイントなので常に多くの人がカメラを構えています。
張り子の寅で首を振っています。お金で困ることを「首が回らない」と言いますが、この大寅は首が動くことから「首が回る」つまりお金に不自由しないと言われています。
さらに寅の顔つきは怖くにらみが利くことから「魔除け」の意味もあります。
願いが叶う「融通祈願」で幸運を手に入れる成福院
信貴山には朝護孫子寺以外の寺院もあります。
成福院もそのひとつで、こちらには信貴山真言宗の大本山であり、朝護孫子寺の塔頭寺院でもあります。
成福院のご本尊は毘沙門天で、無量の功徳を蓄える如意宝珠と無量の財宝を湧き出す如意宝珠の棒を持っています。
「如意宝珠」つまり、願いを叶える力があるということで「融通をつける」という意味を持つ「融通殿」があります。
「融通ひょうたん」や「融通まもり」はぜひいただいておきましょう。
また、予約なしでも受けられる「融通希願」(1500円)もおすすめです。
(融通希願は10時、11時、12時、13時、14時スタートですが、大きな行事があるときはお休みされるので事前に確認しておきましょう。)
四国八十八札所霊場お砂踏
境内の成福院から朝護孫子寺の本堂に向かう途中に、「四国八十八札所霊場お砂踏」があります。
本来なら四国の四十八ヶ所を回らなければいけないところを、この場所で各礼所をまわる体験ができるというものです。
それほど広くない通路ですが、ぜひ通ってみてください。
入試・合格祈願のご利益が高い虚空蔵堂
「虚空蔵堂」は本堂に進む手前にあります。
弘法大師が若いころに修行し、信仰した虚空蔵菩薩をお祀りしています。
全宇宙の知恵や功徳を有する菩薩ということで、特に学問成就、合格祈願などにご利益があると言われています。
戒壇(かいだん)巡り
本堂の地下に祀られている如意宝珠の扉の前まで暗闇の中を進み、願い事をひとつだけ心に願って扉の錠前を握ると願いが叶うと言われています。
距離は60mほどで、本来は真っ暗闇の中を進みますが、今は新型コロナウイルス感染対策として、途中で足元に灯りがついています。
暗くて怖いと感じる人がいるかも知れませんが、危険なことはないのでぜひ経験されるといいでしょう。
本堂に祀られる毘沙門天
朝護孫子寺のご本尊は毘沙門天で、信貴山は日本で毘沙門天が最初に出現した場所と言われています。
七福神の中でも特に多くの福を授ける仏神として知られています。
境内のあちこちに寅の像
寅にゆかりのある寺院なので、境内のあちこちに寅の像や寅にまつわるものがあります。
記念撮影やSNSにUPする写真を撮る人でにぎわっています。
境内にあるポストもこの通り!
金と銀の寅もいます
ゆっくりまわって探してみてください。
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信貴山 朝護孫子寺の拝観所要時間と拝観料
信貴山 朝護孫子寺はさまざまな見どころがありますが、特にご祈祷などを受けずに拝観してまわるだけなら1時間もあれば十分です。
バスで行くと王寺駅からのバスが信貴大橋のバス停に各時45分に到着します。そこから帰りのバス(信貴大橋から王寺駅に向かうバス)は信貴大橋のバス停から各時56分に出るので、境内には約1時間程度滞在できます。
私もそれで参拝しましたが、1時間で十分でした。
ご祈祷などをされる場合や初詣なので混み合う時期は、もう少し余裕を見ておくといいでしょう。
朝護孫子寺の拝観料
朝護孫子寺の拝観料は無料です。
本堂の戒壇巡りだけは200円必要ですが、それ以外は特に費用はかかりません。
なお、御朱印は1つ300円、お守りなどはそれぞれに金額が異なります。
窓口でご確認ください。
朝護孫子寺の御朱印
朝護孫子寺の御朱印はこのように多くの種類があります。
事前に御朱印帳を渡しておくと書いてくれますし、少し待てばその場で書いていただくこともできます。
朝護孫子寺のお守り
お守りも多くの種類があります。
また、「なで五鈷杵(ごこしょ)」と言って、なでるとご利益があるとされているものも置かれています。
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信貴山 朝護孫子寺の基本情報
基本情報・アクセス
- 住所:〒636-0923 奈良県生駒郡平群町信貴山
- 電話番号:0745-72-2277
- アクセス:JR王寺駅から奈良交通のバスで約20分
- (信貴大橋下車 徒歩5分)
- 駐車場:あり(普通車500円 バス1000円)
- 拝観料:無料
- 信貴山 朝護孫子寺公式サイト
信貴山 朝護孫子寺の地図
信貴山 朝護孫子寺周辺の見どころ
朝護孫子寺のすぐ近く「開運橋」ではバンジージャンプをやっています。
「開運バンジー」と呼ぶそうで、挑戦している人がいました。
朝護孫子寺は桜や紅葉も美しい
朝護孫子寺は春は桜、秋は紅葉が美しいので、季節に合わせた楽しみができます。
朝護孫子寺周辺のランチ
朝護孫子寺の境内やその周辺ではランチを食べるところがありません。
王寺駅周辺まで行くといろいろの店があるので、そちらで探すことをおすすめします。
信貴山 朝護孫子寺の見どころ~まとめ
朝護孫子寺は奈良県生駒郡の信貴山にある寺院で、創建は古く聖徳太子の時代にさかのぼります。
聖徳太子がこの土地で毘沙門天の秘宝を受けたのが寅の日、寅の刻だったことから寅にゆかりがあるとされ、境内には大きな寅の像があります。
また、境内の地下を歩く戒壇めぐりや如意宝珠を持つ毘沙門天を祀る成福院など多くのご利益があり、見どころも多くあります。拝観料は無料で拝観に要する時間は1時間程度です。王寺駅からバスで行けるので、初詣や合格祈願などに参拝されるといいでしょう。
ちなみに私が参拝に訪れたのは2021年12月上旬でした。翌2022年の干支が寅年ということもあって、テレビが取材に訪れていました。
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